哀れJR北の新型車は開発中止

JR北海道、新型特急車の開発を中止…試作3両は検測車に転用か」…JR北海道が開発中だった高性能特急用気動車キハ285系が開発中止になってしまった。今のJR北はスピードより安全。全線で最高速度を120km/h以下に落としており、今以上の高性能車は不要。ということで残念だがこれ以上の投資ができなくなった模様。
これだけだったら、開発段階で消えた数多くの鉄道車両の仲間の一形式として終わるところだったが、哀れなことに既に試作編成3両が製造中で今月中に完成するらしい。試作段階で終わり実用化されなかった形式もまた数多く存在するが、こいつはそれ以前の問題。せっかくこの世に生を受けたのに能力を試されることすらなく一生日陰ものの検測車に転用とは。
イラストを見ると外観もかなりカッコよくデザインされており、こんなカッコイイ検測車が走ってきたら、嬉しいというより物悲しくなってしまう。こいつの可哀相な運命に同情してしまいそうだ。
いや、検測車というのは世間体を気にした表向きの理由で、実はこっそり性能試験しますよ、だったらいいのに。いや良くはないか…。この車両に幸あれ。