新車の幅が広すぎた件

フランス新型列車が駅の規格に合わず、改修費100億円超」…なんなんすかこれは。フランス国鉄が新車を発注したら車幅を広く作ってしまい、数百駅で改修費用が掛かって既に111億円に達したとか。
原因はフランス鉄道線路事業公社なる会社(線路保有会社なのね)が、その線路で営業するフランス国鉄に対し提供した情報が不十分だったため、一部の駅で車体がホームに当たるというような不具合が生じたらしい。解消のためにはホームを削らなければならない。それまで大量生産した新車は使えず、マヌケだけど大問題やな。
もともと一つだったフランス国鉄が線路保有会社と鉄道事業会社の二つに分かれた上下分離方式という、鉄道業界でも最近はやりの方式ですな。二つになったことで情報の伝達が不十分になり、線路の規格を正しく事業会社に伝えられなかったということのようだ。
フランスってマヌケだなわっはっは、と笑うわけにはいかず、噂で聞いたが日本でも同じようなことがあり、新製した新幹線車両をJRの在来線を使って輸送しようとしたら、事前の調査が不十分でどこかの駅で車体を擦ったとか。せっかくの新車が…というわけで、会社を細かく分離するとこういう問題も起きるという実例だ。