リニア自腹建設のメリット

リニア、自民が一気に東京―大阪開業案 JR東海は難色」…国土の発展を考えると、リニア新幹線の東京−大阪間の全面開業が東京−名古屋間開業の18年後、というのは嬉しいことではないという自民党の主張もわからんではない。名古屋−大阪間の建設費を国が出して全線を一挙に開業させる方が経済効果もそら大きいだろう。費用について、JR東海には無利子で分割返済してもらうという案も結構太っ腹のように思える。飴としては結構おいしいかもしれん。
しかし、JR東海がそれを呑むとは思えない。何よりリニアを全額自腹で作ることに決した理由が「政府や自治体にごちゃごちゃうるさいことを言われたくない」から。リニア建設計画を国に任せていたら、長野県がやれ岡谷方面に迂回させろだのなんだのとうるさいこと限りないし、今もルート確定前の名古屋−大阪間について京都府がグダグダと未練がましいことをしきりに言っている。京都ウゼー!!
こういう、金も出すけど口も出す連中をシャットダウンしないといつまで経ってもリニアは作れないから自腹で作ることにしたのだ。今更国の介入を受けてまた何か面倒な要求をされて建設計画が遅れたらたまらんので、JR東海は国の言うことには聞く耳持たないかも。
とは言っても建設計画を許可するのは国だから、あんまりつっけんどんにして必要以上に怒らせるとこれまた面倒。丁重にお断りする形が一番いいのかも。
東海道新幹線の建設では世界銀行から借金という手を使って急ピッチで作ったが、建設費が予算を大幅オーバーして時の国鉄総裁が引責辞任したこともあったし、記事にある通り無理をしないのが一番、なのかね。