鉄道科学博物館だわっしょい

いよいよ久しぶりの出張である。なんと朝5時に起床して6時の電車に乗って、7時発ののぞみ号に乗って一路新大阪へ。
そして快速で大阪に着き、すぐに大阪環状線に乗り換えて、降りた駅は弁天町。時刻は9時50分着。…良い子はもうおわかりですね?弁天町に隣接して存在する、鉄道科学博物館を訪れたのであった。やったね!
実は長年鉄ヲタをやってきたが、鉄道科学博物館にはまだ行ったことが無かった。そして鉄道科学博物館は来る4月6日をもって閉館することになっている。すなわち明後日だ!このタイミングで大阪出張が入ったというのはまさに天佑。予定の時刻よりはるかに早い時間に現地に着き、仕事前にちょっと用事を済ませてしまおうという戦略である。
とは言っても閉館寸前だときっと客が多くて大騒ぎになっているに違いない。しかしもうそんなことを言っていられない。平日の朝に行けば少なくとも土日(明日と明後日)よりは空いているだろうという期待をもって行ってみた。
すると…入場口にディズニーの人気アトラクションみたいなつづら折の待ち行列ができている!マジか…いったい何分後に入館できるんだ?と暗い気持ちになったが、とりあえず列に並びながらも、そこから見えるSLや客車やクハ86にカメラを向ける。
列は長かったが幸いにも15〜20分程度の待ちで入館できた。初めて入る館内は…人がいっぱい!なのは当然として、展示物もまたギッチリ詰まっている。ここには新幹線0系のトップナンバー車が何両も展示されているが、壁際の狭い空間に押し込むように置かれているため写真に撮りづらい。同様に電気機関車EF52も撮りにくい。
でもやっぱりイイ!リニアモーターカーLMU500も初めて見たし頭だけだが181系の先頭車も見た(同型の実物は九州でクハ481-500番台として何度も見たが)。その他の実車は屋外展示になっていて、SL・電車・客車・気動車、どれもピカピカに塗装されていて実に美しい。なのに一両だけ色あせててみすぼらしい車両がいる。20系食堂車ナシ20がそれで、食堂として利用されているがこの車両も立派な展示物のはずだが。
ここに展示されている実車は、今度建設する京都鉄道博物館に移設されるそうだが、ナシ20は持って行ってもらえるんだろうか?たぶん大丈夫だとは思うけど、ちょっと心配。
心配と言えば、ここの展示物であるC62とD51の各SLも心配だ。移設先の京都(蒸気機関車館)に既に同型機が保存されており、丸かぶりだからだ。2両あっても仕方がないということでどっか別の場所に行ってしまうかもしれない。まさか解体ってことは無いだろうが。
その他、キハ81だのクハ86だの、初めて実車を見るものばかりで楽しかった。マロネフ59なんて、よくこんなもの残ってたな!と思うし。SLの義経号も見たが、こちらはガラス張りの温室みたいなところに一両だけ展示されており、近づきがたい雰囲気むんむんで誰も傍によって見ようとしてない。もっともこの機関車は動態で復活するのではないかと言われている。前に一度動くように整備したそうなので、またやるということらしい。義経号が動くのはいいね。
という感じで一時間ちょっとほど堪能して、それから仕事に復帰するために退館した。ほんのり幸せな気持ちで駅ホームに上がると、壁に貼ってあったポスターにDD13ディーゼル機関車が載っている。そういや、交通科学博物館にDLの展示もあったような?でも一体どこに?
と不思議に思って調べると、なんと道路を挟んだ反対側に第二展示場というのがあってそこにDL3両が展示してあるとか!!第二展示場へ行く連絡通路はEF52のすぐそばにあったのだが、あまりにも地味すぎて気がつかなかった。しまった…なんということか…今までの幸せな気持ちは吹っ飛び、残念な気持ちで満たされてしまったorz