世界最先端台車とくまモン

なぜそこに「くまモン」が…世界初、炭素素材の鉄道台車」…どうしてもくまモンに目が行ってしまうが、注目すべきはくまモンではなくてその下の台車である。世界初の炭素繊維強化樹脂(CFRP)を使った鉄道用台車「efWING」である。台車は昔から今に至るまで鋼鉄で作るものだったが、一部に炭素繊維を用いることで軽量化が図られ、CFRPのバネにより乗り心地も良くなり、脱線しにくくなって安全性も高まると、いいことだらけ。そして写真を見ていただくと判ると思うが、台車なのにスゲーかっこいいデザイン!これはいいぞう。参った。
そんな世界最先端の超カッコイイ台車の世界初のユーザーが、なぜか熊本電鉄というアンバランスさ。熊本電鉄は2路線を持つが、路線長は2つ合わせて13?ちょっとしかなく、一部併用軌道ということもあって常にノロノロ走るイメージ。車両も非常に古く、良く揺れるイメージだった。今もその古い電車(元東急5000系青ガエル)が健在だが、主力はさすがにステンレス車(元都営浅草線6000系)。そのステンレス車の一両にこの台車を履かせるらしい。
ま、こういう鉄道だからこそ、世界初の製品を試すのにちょうどいいということなのだろう。長時間走らないし高速で走らないし。もしこの台車が良好な成績を収め、熊本電鉄の全車両がこの台車になったら凄すぎるが、さすがにそれはないか…。ここぞとばかりに電車にくまモンラッピングして熊本アピールするところはさすがだ。