JR東日本のやる気のなさは異常

<JR山田線>「震災復旧後も赤字」三セクへの譲渡を提案」…震災以降、復旧に向けた何の動きもなかったJR山田線・宮古−釜石間。あくまでもJRによる鉄道の営業再開を求める地元自治体と、もはや線路を営業する気は全くゼロのJR東日本の間のすったもんだで3年経とうと言うのに音沙汰なしとは。お互い譲る気無しか。
というところでJRから、当該区間三陸鉄道への譲渡話がついに出た。三陸鉄道は当該区間を挟んだ2路線(北リアス線南リアス線)を営業しており、その間が繋がると盛−久慈間の長大路線を持つ大?企業へと昇格だ。
もちろん譲渡にあたってはJR東が責任もって線路を復旧させる条件付き。総費用210億円のうちJRは140億円負担するという(残りは国等が出すと)。うーん…これは、私にはJR東の最大の譲歩に見えるな。何せJR東はやる気ナッシング。このままいくらごねても永久に線路は復旧されないことは明白。それは岩泉線を見れば明らかだし、震災と同じ年に水害を受けた只見線も一部区間は復旧したが、会津川口−只見間はほったらかしで、復旧させる気があるのかどうか疑わしい。
そんなJR東に140億円も出させることに成功したのだから、線路が欲しいならこの話は受けた方がいいのでは。記事では沿線の山田町長が自治体の負担増を懸念してなお反対姿勢らしいが、もう一度言うが線路が欲しいならある程度は自分らでリスクを取るしかない。
といっても別にJR東に味方したいわけじゃない。ケチンボが珍しく金出すと言ってるのでそれに乗る手もあるんじゃないかということだ。やる気のない奴に任せるより、三陸鉄道による一体的な運行の方が地元にとってより使いやすい鉄道になるような気もする。
それにしても東は…JR西は今年中国地方の全く儲かってないローカル線が台風などで次々と被災し不通になったが、大金かけて復旧させようとしている。あの三江線まで復旧させたというのに東ときたら…。あのJR東海でさえ、2009年の水害で被災し長年バス代行を続けてきた名松線家城−伊勢奥津間を、地元自治体にかなり責任を押し付けつつも線路を復旧させる工事を去年ようやく始めたというのに東ときたら…。