確かに時代の流れかとは思いますが

「ブルートレイン廃止」は時代の流れか 鉄道ファンの石破幹事長が異議あり」…寝台列車廃止に関する賛成派と反対派の各一名を取材して記事にしているわけですが…
この賛成派の大学教授は東大卒でアメリカにて会計学を勉強した後旧国鉄に入りJR東日本で事務部門で働き幹部になった後大学教授に転身したとかで、鉄道会社にいたとはいえ鉄道業務に関わったというよりは鉄道に関係ない部分で貢献していた奴らしい。
だからだろう、ものの言いぐさがきわめて事務的で、鉄道に愛着などないのが歴然。夜行列車を廃止しないのは「害悪」とまで言い切り、鉄道の優位性を生かす分野に特化すべきとは言っているが、要するに儲けのない業務からは一切手を引きたいってこと。一から十まで損得勘定だけだ。
こんな奴が幹部やってたから、JR東は岩泉線が災害を受けても何年も復旧させることもなく廃止し、大船渡線などが津波被害を受けてもBRTで良いと一蹴するのだろう。そうか、そうだったのか。今のJR東がこんなんなのは誰のせいなのかよくわかった。そういう点ではこの記事は意味がある。
こいつの著書のアマゾンのレビューを読むと(本文は読む気がしない)、もっとすごいらしい。寝台列車はもとより、そもそも青函トンネルなど要らんと思ってるらしい。日本における鉄道貨物も否定しているらしいので、JR貨物にも死んでもらいたいらしい。
今の自動車交通に支えられた日本が未来永劫続くとでも思っているのかね。自衛隊の輸送とか、日本の交通政策全体を見渡す気もないと見える。地方振興のためにJRは協力すべきとまでは言わないが、金勘定だけしか見てない奴にいろいろ語られたくはない。
そういう点で、後から出てきた反対派の石破幹事長が随分人間味があふれるように見える。石破さんのステマ記事かと思ったよ。「夜行列車を最大限活用するといった発想をJR各社がしなかったのは残念だ。もうからないから廃止、という割り切り方には違和感を覚える」という真っ向勝負の発言には賛辞を送りたい。
でも理論的には石破さんの方がかなり劣っているのが残念ではある。理屈では負けても、権力で勝負!(^_^;) もっとも、今やJR東日本は完全な民間企業なので、昔の国鉄みたいに権力が直接介入することはできない。せいぜい国交省の許認可権限を駆使して嫌がらせ?するくらいしかないかも…そんなことしても全く意味ないけど。