JR四国も参戦

豪華寝台に対抗、売りは瀬戸内の風景…JR四国」…いや別に豪華寝台列車に「対抗」はしてないと思うが…。というわけでJR四国にも観光列車が登場する。JR四国と言えばつい最近、新幹線0系もどきのスーパー奇天烈列車を予土線に投入するというニュースで驚かせてくれたが、こちらは定石通り?の観光列車である。
運転区間愛媛県予讃線旧線経由の松山−伊予大洲間など。列車名は「伊予灘ものがたり」だそうだ。この辺のセンスはいいなぁ。予讃線旧線は海岸沿いの崖下を走るので景色についてはベリーグッド。本線じゃなくなったので列車も少なく、観光列車がのんびり走ってもだれの迷惑にもならない。なかなかいい選択、というよりなぜもっと早くやらなかった?
改造タネ車は「旧国鉄ディーゼルカー」とあるので、キハ47だな。キハ47等のキハ40系一族は何の変哲もない凡庸な車両(^_^;)だが、普通列車の運用から外れるに従い改造タネ車として使われることが多くなってきた。
すなわち、JR九州の「いさぶろう・しんぺい」「はやとの風」や左右で白黒に塗り分けた奇天烈特急「指宿のたまて箱」をはじめ、JR西日本の「瀬戸内マリンビュー」「みすゞ潮彩」、JR東日本の「リゾートしらかみ」各編成やトロッコ風の「びゅうコースター風っこ」など、さらにはJR北海道のお座敷気動車などなど、数多くの観光列車がキハ40系から生まれている。
ならばJR四国が同じ手を使っても何ら違和感はないが、後出しになるだけに知恵を絞って面白愉快な観光列車を創造してほしいところ。JR九州のような鉄ヲタを唖然愕然とさせるようものでなくていいのだが、先述の0系もどきを発表した後だけに、心の準備を整えて続報を待った方がいいのかもしれぬ。