初出張(行き)

ついにこの職場に来て初めての地方出張となった。関東は朝から気温がやけに高くて暑くなりそうな予感がしたが、これから向かう先は寒そうなのでコート持参。いつもより若干早めに家を出てまずは東京駅に向かう。そして新幹線改札口を通り抜け、9時36分発「はやぶさ9号」に乗車。先週のダイヤ改正により最高時速320km/hを出すようになった、国内最速列車である。全席指定だが、東京発車時は空席が多かったので「やっぱ平日は客少ないか」と思ったら大宮でいっぱい乗ってきてほぼ満席。平日は少ないなんてことはなかった。
時速320km/hは宇都宮−盛岡間で出すと聞いていたので、宇都宮通過後はいつその時速が出るのかワクテカして待っていたが、客室ドア上部のLED電光表示には「320km/h出ました」のような案内は出なかった。一瞬車体がブルブル震えたので、この振動がずっと続くのかと思ったらすぐに収まったし、いくらスピード出しても揺れないしうるさくないし、実にしれっと走り続ける。震災前のE5系試乗会で乗った時もスピードが実感できないという感想を書いたような気がするが、今回もまさにそうで、JR東のほうから積極的にアピールしないとこの列車が世界最速タイであることすら忘れてしまいそう。
仙台あたりから空が曇ってきて、盛岡あたりでは道路が若干濡れているのも見たが、雪はほとんど解けていて東北にも春が来たのだなと思った。しかーし、八戸まではそんな感じだったが八戸を過ぎると急に景色が雪だらけに。さすが東北。これは寒そう。なお盛岡を出発すると最高時速は260km/hに落とされるため、音や振動が小さくなってさすがに速度が落ちたと実感。それまでいかに高速で走っていたかがようやくわかった。
というわけで、終点の新青森まで乗り通した。東京から新青森まで2時間59分。時代は変わったのう。