奇妙奇天烈な電車の話

日に日に暖かさが増してきて、今日はもう暑いというべき気温に上がってきた。そんな中、猫を一匹病院に連れていった。この猫は足がふらつくのでいろいろ病院を回ってみてもらっているのだが、なかなか原因がわからない。脳が怪しいということで、それに詳しい医者を紹介してもらってそちらに行くことにした。
その途中、渋滞を交わしながら住宅地を走り抜けていると、なにやらビルに電車らしきものが埋め込まれているのをチラッと見た。おや?今一瞬見えた電車はモノホンに見えたが?嫁の許可を貰って引き返すと、確かにビルに電車が埋まっている。もしかしてイミテーションかも、とは思ったが近づいてみると間違いなく本物。いったいなんなんだこれは。
本物と断じた理由はいくつかあるが、全体的に作り物感がなく、車番のモハ1003という表記がリアルであることや、前照灯がブタ鼻(円形のライトケースに小型シールドビーム2灯)であること、運転台の前面窓が黒いHゴム支持であること、など。ニセモノならここまでリアルには作るまい。前照灯や黒Hゴムを見るに比較的最近まで動いていた電車のようだ。また、全長は短い車両らしい。
とここまではわかったが、私の脳内データベースにはどこの鉄道の車両かヒットしなかった。なんだか見たことのあるような気はするが、どうもピンとこない。ここの近くの流鉄の電車かなあ?まあ、帰宅して検索かければ、こんな奇天烈なものならきっと誰かがレポート書いてくれているに違いない。店そのものは駄菓子屋と書いてあり、日曜の日中だけ開いていると張り紙があった。残念ながら今日は開いてないので、中に入ることは叶わなかった。
その後、検索したところ意外に記事は無く、こちらのブログが該当記事となる。それによると、この電車は日立電鉄モハ1003型だそうだ。写真で見たことがあるような気がするな…。ブログの写真を見ると確かに「日立」をもじった社章がモハ1003の表記の上についており、ここをちゃんと見てればあるいは気が付いたかも。サボは完全にイミテーションだが、それに惑わされた感もなくはない。もっと精進しないとな。
駄菓子屋なだけあって、開店中は子供でいっぱいになるらしい。鉄が入り込む余地はないかもしれないので、外から生暖かく見守る方がいいかも。記事には土曜日開店とあったが張り紙は日曜とあったので変更したのかも。また、記事には通常はシャッターが下りていて見えないということなので、私が目撃できたのは幸運だったのかも。改めて、私はテツに関するヒキは強いようだ。
なお、猫の方は来週MRI検査をすることが決まった。猫にMRIとは大げさにもほどがあると思うかもしれないが、私もそう思わないでもないが、これじゃないと病因が掴めないから仕方がない。できるだけのことはしてやりたいと思う。