断水だわっしょい

はぁー今日は朝からいい天気。午前中は病院に行って、帰宅後は家を掃除してそれが済んだらゴロゴロしながら昼飯時になるのを待つ。ああ、平和な休日。しかし、そんな平和はすぐに破られる運命にあった。
そもそもの発端は前日18日のこの記事⇒「浄水場で高濃度ホルムアルデヒド…取水停止も」にあった。これは、利根川水系にある埼玉・千葉の3か所の浄水場で化学物質ホルムアルデヒドが国の基準値以上の濃度で検出されたため、川からの取水を停止したというもの。本来なら、このニュースを知った時点で自分にも関係があるかもと思わなければならなかった。私の生活にはこの時点でまだ何の影響もなかったので「あっそ」という感じだった。
しかし、現実には私の住んでいる市に水を供給している浄水場でも深夜にこの物質を検出したらしく、未明に一時取水を停止していた。しかし今朝になって取水を再開したため、午前中は何の影響もなく、家で洗濯と掃除をして、たくさん水を使ったが何の問題もなかったのだ。
しかし昼ごろ、テレビで近隣の浄水場が取水を停止し隣の市で断水が始まっているというニュースを見て、これはもしかしてわが市にも、と感づく。断水というと私には過去の思い出があって、それは1978年に起こった福岡大渇水である。当時私は小学2年生だったので、覚えていることと言ったら水泳の授業がなくなったとか給食が毎日お菓子になったとかそんなことが中心だが、親がポリバケツや風呂釜に水をためて大事に使っていたことを思い出した。そうだ水をためておこう!と思い立ち、お風呂いっぱいに水をはった。
それが終わった直後、市役所の防災無線が鳴り響いた。聞いてみると、浄水場からの給水が止まったので、14時から断水する、ということだった。ううむ、ついに断水キター!!しかしインターネットを調べてもなかなか最新ニュースが無い。なんかいいニュースソースはないか。…そうだ、ツイッターだ!
というわけで、アカウントを取ったままで日頃は使ってないツイッターを検索して、市のアカウントを発見、さっそくフォローする。そこで、昼前に浄水場が取水を再び止めたこと、14時からの断水を確認した。
さて、断水にそなえた準備はしたが…おかげで昼飯を家で作ることができなくなってしまった(皿を洗ったりするのに水を使うので)。そんなわけで、隣県の天下一品でラーメンを食うことにした。その前に、車に粗大ごみを積んでゴミ処理場に行った。粗大ごみとは先日買い替えた電子レンジのことで、11年にわたりわが家の食生活を支えてくれたことに感謝しつつ捨てた。また、近所のドラッグストアに行ってみたが、水のペットボトルは早々に売り切れていた。みんな行動が早いな。
ラーメンを食った後、自宅近くのショッピングセンターで買い物をしていると、なにやら会社携帯にメール着信。何の連絡かとちょっと緊張しつつ見てみると、なんとそれは市役所からのメールで、ドコモのエリアメールという緊急地震速報と同じ仕組みを使って市民に一斉送信したものらしい。ツイッターと言いエリアメールと言い、市役所も近代的なツールを使いこなしておるのう。で、メールに書いてある内容は、市内の浄水場で一人あたり3リットルの水を無料配布しますというものだった。
タダでくれるなら、この先いつまで断水するかわからないからもらっとくか。というわけで、すぐ近くにある浄水場に行ってみた。ある程度の行列は覚悟の上だったが、現地は想像以上。数百メートルにわたるながーーーい行列ができていて、道路も大渋滞。断念の決断を下すまでの時間は短かった。風呂に水はってるし、たった3リットルのためにこんな列に並ぶ必要はないなと。
いつまでこんな騒動が続くのだろう、何日も続いたら非常に困るなあ、と悶々としつつ家でゴロゴロしていたら、案外早く解決の時がやってきた。夕方に取水が再開されたとニュースがあり、19時半から徐々に給水が再開されると市役所からも連絡が来た。実際にわが家に水が復活したのは21時半となったが、ひとまず一件落着。
と安心したところで夜遅くなったが外食に出かけた。目指すは近所のファミレスだが、果たして営業しているだろうか。…営業してなかった。仕方がないので車を流しながら別の店を探す。デ◎ーズやサ△ゼリア、マ■ドナルドなど24時間営業であっても閉店している店を見かけた。が、ガ☆トで開いてる店を見つけたので晩飯にも支障は出なかった。他に吉◆家やす◇屋、ラーメン屋などで開いてる店が多いように感じた。
こうして今日の騒動はひとまず落ち着いた。また明日再発しないとも限らないが、多分無いと信じたい。それにしても、ホルムアルデヒドなんて化学物質は自然発生するものじゃないし、誰かが川に流したとしか思えないが、許し難いことだ。犯人はホルマリン漬けの刑じゃな。(ホルムアルデヒドが水に溶けたものがホルマリン)。