福岡でも鉄

久しぶりに甘木鉄道に乗車することになったが、駅も車両も前とたいして変わりはない。ただ、よく見ると駅の内装は改良が重ねられ、車両も塗装がピカピカで錆ひとつ浮いていない。これはさすがに、赤字とはいえその額は極小に抑えられてなかなかの経営を行っているからであろう。これが万年赤字の鉄道だと駅は汚いし車両はボロボロだから、かなり開きがある。
甘木鉄道は駅間が短くノロノロと走りながらこまめに停車して乗降を行っている。乗客は少ないが、駅前にある乗客用の無料駐車場には車がいっぱい止まっているので、ある程度利用客はいるのだろう。
終点の基山に着くと、ちょうどJR鹿児島本線の上り快速が出発していくところだった。ちゃんと連絡してくれればいいのに。しばし待って次の上り列車で博多に向かう。沿線は子供のころから何度も乗ったところなので、外をじっと見ながらあれが変わった、これが変わったと昔を思い出していた。
博多駅に着いたところで、いよいよ本日の本題に入る。福岡市交通局が最近地下鉄1000系の模型を発売したので、それを購入しようというのだ。発売箇所は地下鉄の定期券売り場のみ。なので地下鉄博多駅の定期券売り場に一目散に行って、地下鉄の模型をください!と言った。
すると「昨日完売しました。天神駅にならまだあります。」というつれない返事が…なんということだ。しかし天神ならまだあるのだ!これは行くしかない。というわけで地下鉄で天神に行き、天神駅の定期券売り場に急行。
窓口には客のオッチャンがいて、定期券を買っているところだった。しかしそのオッチャンは言った。「ベップから博多まで」別府から博多?もしかして特急の定期?ってそれJRやし。すると窓口氏が「9750円です」安っ!ってなぜJRの定期売れるの?…これ実は、地下鉄七隈線別府(べふ)から博多駅までの定期券のことだ。それをオッチャンがベップなんて言うから、おかしなことになる。しかしそんな間違いをする人が多いのだろう、窓口氏は華麗にスルーして定期券を発見しているのである。
それはさておき、自分の番。模型クレー!と言ってみたら、今度は問題なく出てきた。こうして地下鉄1000系6両セット7800円の鉄道模型は無事に入手できた。ちなみにこの模型はディスプレイモデルなので、自走できない。家に持って帰って飾ることにしよう。
その後、急いで戻り嫁と合流して、晩飯食って寝た。明日はもう関東に帰る。なかなかあわただしいことだ。