東北新幹線試乗会

先週に引き続いて東北新幹線E5系」の試乗会に参加である。九州新幹線は弟子の尽力により実現したが、こちらは抽選をくぐり抜けて当たりをゲットである。うーん、なんというツキの太さ。鉄道が絡むと運勢がよくなるような。この勢いで馬券が当たったりtoto bigが当たったりすれば人生ばら色なのに。
田舎電車でトコトコ走って大宮に到着したのは昼過ぎ。受付をして腹ごしらえをしてからおもむろにホームに上がるとお目当ての「E5系」が停車していた。きれいな緑色の車体。座席はさすがに指定席も自由席も2+3の新幹線レイアウトで先週のN700系より幅が不足しているが、これはまあこれでいいか。
九州では座席指定ではなく号車まで指定した定員制だったので、よい座席を取るのに気合を入れる必要があったが、今回は何号車何番E席まで座席指定だったので慌てる必要はなかった。運営側からすれば座席指定のほうが面倒だろうが、我々にはありがたい。
車内はとても静かで、加速してもほとんど揺れない。この日は最高300km/hで走行したが、山陽新幹線で体験したような「ここからまだ加速しますか!」みたいな加速感は感じなかった。300km/h、あ、そ。てな感じで淡々と、軽々とその速度が出た。
1時間ちょっとで淡々と仙台に到着し、乗客はみんな降ろされた。九州では熊本で降りることはできなかったが、こちらは片道しか試乗しないので、仙台到着で解散である。帰りは自腹である!金欠の折、新幹線で帰るのは金がかかるので、夜行高速バスを押さえておいた。4列シートの夜行バスなんて私は何年ぶりに乗るだろう?もしかしたら20年ぶりかもしれない。
バスが出るまでの時間は観光に使うことにする。列車の時刻を見ないで作並温泉に行こうとし、嫁にきっぷを買わせて(私はSuicaをタッチすればいいが、嫁はPASMOなので仙台では使えない)改札を通ったら、電車はなんと1時間待ち。時間が勿体無いので行き先を松島海岸に変更して、仙石線の快速電車で松島に行った。
夕暮れの松島は見る分にはいい景色だったが、各施設はちょうど終了の時間になってどこにも入れなかった。まあ、別にいいか。近くに温泉があることを検索して、タクシーで乗りつけ。金無いのにかなり贅沢をしている。
松島から仙台に戻って、市内の牛タン店で牛タンを堪能。うむ、とてもうまい。その後は時間が来るまで喫茶店で時間をつぶした。嫁のワンセグ携帯で「四大陸フィギュア」の中継をずっと見ていた。
夜行バスも、今は過当競争でWebで検索するといろんな会社のバスが出てくる。私は信頼のブランド?ということで、東北急行バス「ニュースター」号、4列シート・トイレ付きで片道3900円を選択した。仙台から東京までたったの4000円弱とは、競争サマサマって感じだが、バス会社はさぞ苦労しているのであろうのう。
嫁は夜行高速バスは初めての乗車だったが、嫁曰く、カーテンで締め切られると圧迫感があって寝にくいとのこと。たしかに昼行だと景色があるにもかかわらずぐっすり寝てしまうのに、夜行だと変に「寝なきゃ」と意識してかえって眠れなくなる。ま、仙台からだと5時間ほどと大して時間もかからないので、嫁が苦になる前に着いたのは良かった。
一週間のうちに2つの新幹線の試乗会に出かけたわけだが、それぞれやり方も車両のコンセプトも異なっていて面白い。次は、E5系に乗って八戸−新青森間の完乗を。そして、九州新幹線で未乗区間として残ってしまった熊本−新八代間も開業後に乗りに行かねばならない…。