(2008年1月9日更新)

九州に帰省するのにまずはバスから

さて本日からいよいよ年末年始の帰省行動開始!起床は朝の5時半!!気合入れて、早朝の地下鉄東西線に乗るぞ!!大手町駅から延々と東京駅構内を歩いて歩いて、八重洲南口まで移動。九州に帰省するのに、なぜに東名ハイウェイバス乗り場に行かなければならないのか、普通の人にはよくわからないだろう(^_^;)
東京駅を7時10分に出発する「東海道昼特急大阪1号」という高速バスに乗って大阪に行くことになっているが、同行するはずの友人NもHも、出発10分前になっても現れない。ヤキモキしていると5分ほど前にのうのうと友人Hが現れた。そして…Nはとうとう現れなかった。二人だけを乗せてバスは出発。
年末、しかも早朝の霞ヶ関官庁街を通り抜けて首都高に上がり、やがて東名高速道路に入った。朝から晴天で道路も空いており、非常にいい感じ。しかし既に渋滞表示に「沼津−富士 渋滞11km」と出ており、先が思いやられる。
高速道路上のバス停、東名江田にバスが到着すると、そこに友人Nの姿があった。Nは出発の支度に手間取り、東京駅まで移動すると間に合わないと判断して最初からこのバス停を目指していた由。これでやっと3人揃った。
昼特急大阪号は東京から大阪まで延々9時間もかけて走るのんびりした乗り物。バスは夜行バス「ドリーム」と共通の2階建てバス。当然我々は2階席に座って景色を堪能。唯一、天井が低いのだけが欠点ではある。
寝てる間に渋滞箇所も過ぎ、懸念していた他の渋滞も全くなし。25分ほどの遅れでアッサリと終点のJR大阪駅に着いてしまった。実は去年も同じことをしていて、かなり激しい渋滞にハマったので、今年も同様の目に遭うと覚悟して乗ったのだ。これは嬉しい誤算。

大阪に行くといつも八重勝

大阪で年末にやる事と言ったら…やはり「八重勝」でしょう。かつてHに教えてもらって病み付きになり、お勧めした人も片っ端から通い詰めになる、新世界の有名串揚げ店。近頃では有名になりすぎて待ち行列が非常に長くなり、入店できないこともしばしば。今日は16時半頃に新世界に着いて、さすがにこの時間帯ならさほど並ばなくても入店できるのでは…と期待して行った。
すると、思いのほか待ち行列が短い。お、これなら十分待てる!!と喜んで列に並ぶと、なんと真向かいに八重勝の新店舗がオープンしているではないか!そうか、店を拡大したのか。道理で行列が短いわけだ。それでも15分ほど並んだ後、無事に入店。久しぶりに素晴らしい味を堪能したのであった\(^o^)/

さようなら寝台特急あかつき

ひとしきり食った後、淀屋橋ミスドで時間を潰して、友人Hは帰宅。私と友人Nは京阪特急に乗車して京都に向かう。いやー京阪特急はいつ乗っても素晴らしいですな。
丹波橋近鉄に乗り換えてJR京都駅に到着。今日のメインイベント、いよいよ開始だ。鉄道マニアらしき人物以外には人気の少ないホームに入線してきたのは、寝台特急なは・あかつき」である。この「あかつき」のA寝台個室に乗車して九州入りするのが、今日の目的である。「なは・あかつき」は来春廃止が決まっており、既に満席であるらしい。
それにしても、この特急の車両のボロさはどうだ。特にJR九州持ちの「なは」は、寝台車4両+電源車1両の短い編成なのはともかく、どの車両もボロボロに朽ちているではないか。もう廃止するからろくすっぽメンテナンスも行っていないようだが、これほどみすぼらしい特急がこの世にあるとは…残念のきわみである。
それと比べて我等の乗る「あかつき」はJR西日本持ちだが、こちらの車両はいささかマシではある。それにしたって6両しかないのはともかく、だいぶガタが来てるように見える。「なは・あかつき」は乗客の少ないのもそうだが、車両に寿命が来て文字通り命運尽きる形で廃止になるのだなあ、と感慨深い。
「あかつき」のA寝台個室はオロネ14 300番台、初めて乗る車両だが、おそらく最後の乗車となるだろう。以前乗った「はやぶさ」「出雲」のA寝台個室オロネ25に比べれば室内は広い。なぜか隣室との壁に扉があって、開きそうだけど鍵がかかっている。そういえばこの車両が搭乗した時の新車記事で、隣室との扉を開ければ簡易的な2人個室になる、というのを呼んだ記憶が…。隣室は友人Nの部屋なので、奴に扉の鍵を開けさせて、相互に通行可能にしてみた。おお、これは面白い。
いまやどの寝台特急も同様だが、人影まばらなホームを静かに出発して、ひっそりと夜の街を走りぬける。新大阪、大阪とも人の少ないホームに発着し、既に時代は夜行列車ではないことをいちいち思い知る。食事も、翌朝の朝食用に安いサンドイッチを買い入れただけだ。いまや車内販売さえ来るかどうかわからないのだ。
それでも、私は寝台列車が好きだ。この楽しみはこれでしか味わえない。大好きな列車の中で一眠りして、翌朝起きたら目的地に近づいている、この幸せがもうすぐ味わえなくなってしまうのかと思うと残念でならない。まずはこの「あかつき」の一夜を存分に楽しむこととしよう。