※この日記は2007年1月3日に更新しています。

まずはけいはんな線を完乗

朝。昨日からお世話になっている&h3f3f氏となんば駅で落ち合う予定であった。しかし!!…気がつくとえらい寝坊している!!!ああ、なんということだ!!orz …どうも、最近服用しているお薬が効きすぎて朝寝坊しやすくなっているのだ。まあ、薬のせいにしたところで氏に申し訳ないことに変わりなし。宿の朝食を放棄して急ぎ支度して30分は遅れて合流。いきなりすんませんm(__)m
現時点で関西地方に残存する未乗線は3つ。うち一つは24日に開業したばかりの地下鉄今里筋線である。今里といっても近鉄の今里駅からは遠く、千日前線今里駅から乗換えとなる。とりあえず、まずは近鉄奈良線で生駒へ。近鉄乗るの久しぶりやわー\(^o^)/ 生駒までノンストップの快速急行が早くて便利なのだ。
生駒から、いよいよ未乗線第一弾、近鉄けいはんな線に乗車。地下鉄中央線と直通している近鉄東大阪線の延長線のような形を取った新線で、開業と同時に東大阪線と新線を併せて「けいはんな線」と称していることは後で(つまり1月3日)に知った(^_^;)。沿線は開発中の地域であり客はまばら、二人で席に座ってちょっと話し込んでいるとあっという間にトンネル突入。…トンネル長いよ。最近出来た新線らしく、トンネルを出たら駅、ついで谷を渡る高架、直後にトンネル、と景色を堪能する余裕なし。うーん、周囲は意外と昔から開発が行われていたようではあるが、線路の周囲だけが未開地。どうやら未開地ばかり選んで線路を敷いたようだ。
終点の「学研奈良登美ヶ丘」駅もまた周囲になーーーんも無い駅で、少し離れたところに大規模な団地が見える。これから駅の周囲を一杯開発してやろう、という気合だけは感じる。バス好きで「バスラー総統」の異名を持つ&h3f3f氏の趣味に合わせて、ここからバスで近鉄学園前駅に移動。ちなみに学研奈良登美ヶ丘駅からは近鉄高の原駅やJR片町線祝園駅に行くバスも出ていた。学園前行きのバスは人のすんでいるところを普通に走って真っ直ぐ駅に向かった。わざわざ登美ヶ丘の方に出て行く人はまだ少なそうな気はした。

次に今里筋線を完乗

学園前駅からまた快速急行に乗り近鉄鶴橋駅に戻り、地下鉄千日前線に乗り換え。鶴橋では有名な焼肉店が並ぶ一角を通るが、これがまたいかにも大阪、な風景。余所者にはちょっとガクブルな雰囲気でもある。千日前線自体が私にとってはガクブルの乗り物で、大学生の時に初めて乗車した時は、まだ開業当初のボロい電車が走っていて車内が暗くてゴーゴーと凄い音がし、長いホームに電車は4両だけでホームの端が暗く、日本にこんなにスラム街の電車みたいな地下鉄があるのかと愕然とした。今は電車は全て綺麗な車両に置き換わったが、ホームの暗さはあまり変わってないような。
その千日前線で今里に行き、すぐに新線に乗り換えようとするが、意外と乗り換え通路が長く、しかも変な構造になっていて参った。今里筋線は地下鉄長堀鶴見緑地線や、東京の都営大江戸線らと同じリニアモーターのミニ地下鉄で、ホーム上にはドアではなくゲートが設置されていた。全線地下なので、窓の外に景色はなく、二人で話をしているうちに淡々と終点に着く。これで完乗。
終点の井高野というところは、地上に出てみると極普通の住宅街であった。なんでこんな半端なところが起点(井高野から今里に向かう列車が下り)なのかというと、大阪市東淀川区の北端がここ、らしい。近くに阪急が通っていてそこまで線路を延ばしたほうが便利な気がするが、そこは大阪市ではないため大阪市営地下鉄は行かないようだ。そんなケチなこと言わんと…。そこからバスで阪急上新庄駅に向かうが、途中で東海道新幹線の高架をくぐったり併走したりする。そうか、いつも新幹線に乗って寝ながら通り過ぎる場所だが、こんな景色なのだな…
阪急に乗るのも久しぶりで、普通列車で十三に行き神戸線の特急に乗り換え。いつも阪急に乗るたび、車内の綺麗なこととかどこもキッチリしていることに驚かされるが、&h3f3f氏の話ではJRにお客を取られっぱなしで阪急は大変な状況であるらしい。ダイヤ改正のたびに特急の停車駅が増えていくのは、都市間輸送よりも途中駅のお客を重視し始めたのだな、くらいはわかるのだが…あまりにも客を取られすぎて宝塚線などは日中がらがらなのだそうだ。あの阪急がそんな落ち目に…信じられん。たしかに今乗ってる列車も随分空いてるけど。

神戸空港を見てきました!

阪急三宮駅で降りて、これまた久しぶりに見る山陽電鉄の電車に感激したりしつつ、ポートライナーの乗車口に向かう。三宮駅は随分と機能的で使いやすそうだな。ちょっと狭いけど。でポートライナーだが、以前乗りに来た時は随分と退屈な印象を持ったのだが、それが神戸空港まで延伸開業したというので仕方なく乗りに来たのである。神戸空港自体、そんなもん要るんか、という気がするのだが、飛行機の運賃がとても安いので&h3f3f氏は神戸空港を使ってみた、そうだ。へー。
その空港と、市中心部の三宮市街が一本の線路で直結しているのは大変良い事だが、しかし。新交通システムはあまりにも足が遅く、僅か8kmの距離なのに18分もかかる。快速もあるが2駅しか通過せず2分程度しか短縮しない。この点、氏が「関西人はどうしてこんな足の遅い乗り物をアクセス交通に採用してしまうのか理解できない」とおっしゃっていたが、こうして乗ってみると確かにその通りだ。どうせ大金つぎ込んで線路を敷くならもっと速い乗り物を使うべきだったかも。のろのろ走るので若干イライラしてくる。
景色はこの手の乗り物に共通で、大変良い。高架を走り静音なので防音壁の類も全くないか、少ないからである。従来あった区間もけっこう大きく作り変えてるようで、金はかかっているようだ。新線区間の沿線には、あまり(というかほとんど)建物は無かった。空き地だらけであり、ここら辺は「ゆりかもめ」が出来た直後に乗車したときの、まるで遊園地の乗り物が巨大化したかのような印象と同様である。
そして空港島に渡る。ここら辺の景色も大変素晴らしいが、島に渡ってみると案の定、空港以外はレンタカー屋くらいしかなく、後はひたすら空き地が広がるのみ。これまた、開業直後に行った中部国際空港と同じような風景。…あっちは今行くと結構開けてそうな気がするが、こっちはどうなるだろうか。
せっかくなので空港ロビーにも行ってみた。こじんまりしていた。土産物を眺めてみた。「神戸空港に行ってきました」クッキーは相変わらず存在していたが、それとは別に「神戸空港を見てきました」というお土産が物凄く琴線に触れたので思わず買ってしまった。行ってきましたでは無く、見てきました。空港を使ったのではなくただ見てきただけ。なんとなくこの微妙な存在である空港にピッタリの土産物のような気がした。
空港から取って返して新神戸駅まで着いたが、既に時間的余裕が無く昼食など取るヒマはなくなった。&h3f3f氏には大変お世話になりましたm(__)m

そして帰省

新神戸から博多までの新幹線の指定席は確保済みで、ゆっくり座って移動。ようやく帰省したわけだ。そのまま市内で数時間遊んだ後、20時ごろのバスで実家に向かう。着いた時には当然ながら紅白歌合戦を放送中であり、見たいと思っていたDJ OZMAのステージに間に合ったのは良かった。しかしいきなり「NHKでおっ◎い!?マジすか??」と驚く演出に参った。実は○っぱいを書いたボディスーツだったというオチだったが、これは非難轟々は必定だろうなとは思った。