やはり鉄道マニアはヒコーキなんか使わずに列車に乗れということか

今週は法事で帰省と言うわけだが、せっかくなので早めに福岡に行くことにして、生まれて初めての「バースデー割得」を使ってヒコーキで安上がりに移動する戦略を立てた。しかしのっけからドタバタ続き…
8時半に出発するJALの便を予約していたわけだが、そのために家を出るのが相当早くなるわけで…起きた時刻が例によってギリギリだったので急いで支度して慌てて家を出る。しかし土曜日ダイヤなので市内バスの本数も少なく、次に来るバスだと舞浜からのリムジンバスに間に合わないかも。やむを得ず走ってきたタクシーを拾ってTDLのバス乗り場まで送ってもらう。
バス賃の何倍かのお金を使って時間を稼いだ甲斐あってリムジンバスに間に合ってほっと一息ついたのもつかの間、今度は空港でチケットレスで航空券を出したら「座席予約は窓口で」と書いてある。渋々カウンターに行くと、そこで初めて「誕生日を確認できるものはありませんか?」ときた。は?そうだったのか!…ネットですんなり買えたけど、誕生日をどこで確認するのか全然書いてないので不思議に思っていたのだが…クレジットカードで決済したときに誕生日を確認したのかな、などと勝手に考えていた。ここで証拠を見せろと来るとは…実は出発の支度でドタバタしたので免許証も健康保険証も何も持ってきていない!だから証明できない!!あと15分でヒコーキが飛んでしまうと言う土壇場で、一体どうなるのか?
…答は、その場で航空券を買い直すということである。その際、原券・新券とともに二重購入証明書というものをもらうので、後日原券、二重購入証明書、クレジットカード(カード決済したので)と誕生日を証明するものを持ってJALの支店もしくは空港カウンターに行くと手数料を引いて後から買った分の運賃を払い戻しする、というものである。航空券の紛失の場合は原券の代わりに紛失届が必要とあるので、基本的には紛失と似た扱いになるのだろう。鉄道でキップを紛失した時も同じような対応を行うので、これはすんなり受け入れられた。
ただし、その場で購入する新券の値段は正規運賃なので32800円とバースデー割得の2倍以上である(@_@)。しかも、帰りの航空券も同じ手続きをしなければならない。免許証くらい持ってくるんだった。猛烈に迂闊だった。
これだけさまざまの苦労の末に、出発時間ギリギリにやっとヒコーキに乗れたのだが、何の理由かヒコーキが飛び立つまで30分余計にかかった。今月になってヒコーキに乗る回数が多いが、一度として定時運行してない気がする。物凄く遅れすぎ。ま、機内でスープを飲むとき以外はひたすら爆睡してるだけだからいいけど。

九州鉄道記念館

福岡空港に到着して、さて何をするか?とりあえず博多駅で荷物をロッカーに放り込んで、チケットショップで門司港に行く4枚きっぷをバラで購入。せっかく来たので、門司港駅に設置している「九州鉄道記念館」に行ってこよう。門司港駅周辺は観光地としての開発が進んでいると言うし、ブラブラ見て回るのも悪くない。
特急有明で小倉まで行き、普通列車に乗り換えて門司港まで。これで4枚きっぷを使えば片道運賃よりも安くいける上に特急にも乗れる、というおかしなことが起こっている。ヒコーキでも正規運賃より段違いに安いキップが数多く出ているが、JRも似たようなものだ(特に九州が)。久しぶりに来た門司は、以前より一層「田舎度」が上がっているような気がする。工場などがどんどん撤退して人口も減っているのかもしれない。が、たとえば門司駅の裏手(海側)のサッポロビール工場と駅の一部(7,8番ホーム)など広大な土地を更地にして再開発して、なんと住宅地を作っている!ところを見ると、これからどんどん変わっていくかもしれない。門司港も以前は駅前に誰も歩いていなくて「どんな僻地だ?」と思ったが、今は門司港レトロのおかげで観光客が歩いている。多すぎず、かといって少なくも無い。ちょうどいいくらいの人数でささやかに賑わっているのはちょうどいい感じと思えた。
港に面した地ビール工場でビールを飲んで、オルゴールやガラス細工なんかをのんびり見て回ったりした後、いよいよ締めに記念館にGO!いましたよ、ED72が!キハ07が!準鉄道記念物のC59 1をはじめどの車両もピカピカに整備されており、一部車両は中に入れる。開館直後はこれが裏目に出て、キハ07の車内で飲食する馬鹿がいて困ったとかいう話を聞いたが、今日は客も少なくじっくり車内を堪能できる。これがキハ07の車内か…素晴らしい…
クハ481-603は現役の頃に何度か乗車した車両だが、それが展示車になってるなんて…と時代の移り変わりを感じる。この車両は、間違いなく現役のときより圧倒的に綺麗になった(^_^;)。とにかく車内が物凄く清潔。というよりも現役時の状態が汚すぎた。そのまた隣にいるのは寝台電車クハネ581…ということだったが、なぜか扉が二つあるんですが?あのかっこ悪い田んぼ型の二段窓も残ってるんだけど。…このクハネは普通電車に改造された715系クハ715からの復原車、ということなのだが復原の度合いが中途半端でちょっと残念。ま、クハ715のまま展示するってのも、国鉄黒歴史を残すと言う意味で貴重かもしれん(^_^;)
その他いろいろ見てきて大変面白かったのだが、写真などは後日別掲ということで。