お別れ乗車シリーズ・日立電鉄

昨晩は早めに寝たので、朝の7時半に起きてもあまり眠くないぞ!いける!天気はイマイチ冴えないが、今日は出かけてやるぜ!9時きっかりに出発、浦安ICから首都高に入ると、今日も首都高は空いてて気持ちイイ!ここのところ、中央環状線から川口線に入って東北道に出るパターンが続いたが(行き先は宇都宮)、今日は三郷線から常磐道に流れ込み。常磐道がまたスカスカに空いてて気分がよろしい。快調に飛ばしていると、高速道路に沿って今夏開業予定のつくばエクスプレスの高架線路が見えた。あの路線に早く乗りたいぞ。
目的地は、今月末に廃止予定の日立電鉄である。既に一度乗車済みの路線ではあるが、サヨナラの前にもう一度乗っておこうと。実はここ数年、廃止になる線路にお別れ乗車しに行こうと何度も思いつつ何度も断念してきた。忙しいとか、忙しいとか忙しいとか理由はあるけど、結局は一度乗った線だから、という緊迫感の無さが足を引っ張ってきたんだよナァ…私が未乗の線路で今後廃止予定になる線路は一つもない(未乗線は全て、最近出来たばかりの線路だから当然ではある)。こんなことじゃ、これからもずっと路線廃止をただ見逃して過ごすだけだ。茨城県は近いんだし、せめて日立電鉄くらいは行っておくか。
というわけで1時間半ほどで、日立南太田ICを出る。すぐ近くの日立電鉄の駅に行くと、ちょうど電車が行くところだった。寸前で間に合わなかった…次の電車はなんと1時間後かYO!!…日立電鉄ってこんなに電車少なかったっけか。確か数年前に増発して運転間隔を短くしたような気がするのだが、廃止間際ともなるとこんなものか。
その駅、大橋駅の周囲は典型的な昔ながらの集落といった感じで、古い民家は多く建っているが新しいものは何もない。駅前には電鉄利用者専用の駐車場があり、これは他の駅にも設置されていたが、そもそも日立電鉄は距離が短く、近くの大きな駅まで車で行ってしまってもさして苦ではないという感じ。残念ながらここでパークアンドライドは浸透しなかったようだ。
とりあえずさっき行った電車と反対向きの電車(常北大田ゆき)に30分弱まって乗車。車内は…お別れ乗車とおぼしき人たちだらけ。ひと目見ただけでソレとわかる鉄道マニアどもももちろん多いが(大橋駅にも何人かウロウロしていた)、幼い子供をつれた家族がやけに多い。今月限りということで地元の住人が結構乗りに来ているようだ。
マニアどもは見たら一発でわかるが、地元客とおぼしき人もワンマン列車に乗りなれていない人ばかりなので「こいつはお別れ乗車だな」と一発でわかる。大橋駅無人駅なので、終点の常北大田駅で運賃を払おうとしたら「折り返して行きますか?」と駅員に尋ねられた。…わかります?(^_^;)。まあ自分も人が見たら鉄道マニア以外の何者にも見えないとはわかっちゃいるが…その駅員から「一日フリー乗車券」900円なりをお勧めされたのでそれを購入。実を言うとそういうことを全然下調べしないで来ている私であった(^_^;)。
常北大田から、大甕(おおみか)を通って鮎川まで、今度は乗りとおす。日立電鉄というだけあって、沿線は日立製作所関連の会社の建物だらけである。そういう工場の通勤客も、かつてはたくさん運んでいたはずだけどナァ…。電鉄は施設も車両も極め付きにボロで、10年くらい前に車両を全て地下鉄銀座線の中古車に置きかえて一新、塗装の赤が目に焼きつくほどどぎつかったものだが…今日乗ってる車両はそれと全く同じものだけど、あれから一度も塗装しなおしていないようで赤色はあせまくり、車体にはサビが浮きまくりで汚いこと限りなし。線路だけは比較的しっかりしていて乗り心地もそんなにハチャメチャではない。
お別れ乗車の人たちで客は増えているのだろうが、それでも今日の時点ではまだまだ電車は空いていた。これが廃止間際になると鉄道マニアどもも地元の客も激増して大変なことになるはず。今日行っておいてよかった。鮎川から大橋まで戻ってきて自分の車に再度乗車したあとは、久慈浜駅や大甕駅に行って写真を撮り、再度大橋駅近くの線路端まで戻って走行中の列車を撮影したりした。駅周辺の撮影スポットにもマニアどもが出没しており、今月この地域にはその手の輩が多数沸いて出るはずである。
15時ごろには撤収して岐路に着くが、まっすぐ帰るのもつまらないので日立南太田ICから上がって友部ジャンクションから北関東自動車道なるものに入って水戸大洗ICで出て、大洗や鹿嶋を通って遠回りして帰った。北関東自動車道は最近はやりのローカル高速道路で、車なんか全然走ってないので快適そのもの、やりたい放題(^_^;)。潮来ICから上がった東関東道も空いていて、関東地方でも道路を選べばかなり気分の良いドライブが楽しめるものだと思った。
タイトルを「シリーズ」としたのは、今月末で廃止される線路が他にもあるので行っておきたいという気持ちの表れだが、果たしていけるだろうか?