余剰SLはどこに行く

真岡SL「2台運行は困難」1台廃止し譲渡検討」…茨城と栃木にまたがる第三セクター真岡鉄道は本線走行可能なSLを2両持ち、空気で動くSLも持っててかなり積極的に経営してるなーと思っていたのだが、とうとう限界が近付いてきたのだろうか。維持費が厳しいので2両ある走行可能なSLのうちC11を手放したい、ということだ。
うーーーん、真岡のC11はよくJR東日本とかに貸し出して利益出してるのかと思っていたが、そんな利益より維持費のほうがよっぽど高いのだろうか。今までよく頑張ってくれたが、無理だというなら仕方ない。せっかく動態を維持してきたのだから、次の所有者にも当然ながら動態保存を期待したい。
というわけで引き取り先だが…最有力候補は鉄ヲタなら誰しも東武鉄道を想像するだろう。SL「大樹」運行のためにわざわざ機関庫を新設し乗務員を養成しJR北海道からC11を借り受け14系客車を譲受しSL観光列車の運行を始めた。その気合や良し!だが肝心のC11が故障がちで、DE10の代打が結構あるみたい…
そんな東武鉄道にはC11の予備が必要と言われていたので、これはまさに渡りに船。同じ栃木県内なので機関車の輸送費も比較的安い。引き取り先は東武で堅い。
と私は思っているのだが…東武が手を挙げなかった場合は、やはりJR東日本が候補だろうか。これまでたびたびC11を借りてSL列車を自社線内で運行してきた。C11の全検はJR東の大宮工場で受けている。所有は違えど実際はJR東日本が維持しているようなものだ。
それでもだめだとなると大井川鉄道だろうか…ここにはC11が複数所属していてC11に関しては日本の大家(^_^;) しかし実のところ真岡より大井川のほうがよっぽど経営に余裕がない気が。
うーん、正直なところ日本でSLを本線運転している鉄道会社はそんなにないので、後はJR西日本JR九州秩父鉄道しか思いつかねえ。いずれの会社も引き受ける感じは全くしないし。JR北海道もまだSL列車はやっているようだけど、C11を1両東武に放出したのはJR北海道だし、増やす理由が見いだせない。
今はSLを走らせてないけどSL走らせたくて仕方がない?鉄道といえば…あおなみ線?たしかSL借りて試験運転してたな。あおなみ線にとっては今が最大のチャンスか。客車をどこかから調達しないといけないが、客車はちょうど大井川鉄道がこれでもかと買いだめしているので譲ってもらうといい(^_^;)
あと大穴としては…若桜鉄道か。今も空気で動くC12を定期的に動かしているし、そのC12を一度本線上で動かしてもみた。やる気は十分と思われるがお金が…
そんなこんなでいろいろ書いたが、C11は結局東武に落ち着くのではないか。いやそうなってほしい。貴重な動くSLを路頭に迷わせてはいけない。