国東線の思い出

廃線から半世紀、今も惜しむ声 大分の「国東鉄道」 国道のカーブには名残」…思い出と言っても乗ったことあるわけない。廃止は1966年、私の生まれる前。大分に住んでいたころ良くドライブがてらに国東線の線路跡を探しに行った、その思い出である。
杵築駅から出ていくところは跡が良く残っていた。その先も道路になってたりして続いていた。杵築本町あたりからの海沿いは、国道脇に線路跡があって築堤や橋台跡なんかが確認できた。
しかし、問題はそのあと。海から別れていったん山の中に入るところで線路跡がわからなくなる。何度か走っても道路の旧道以外は何も確認できない。線路跡どこだろ…そのうちにやっと気が付いた。自分が走っている道路、国道213号がまさしく線路跡だということに(^_^;)
安岐町の真ん中の旧安岐町駅付近で民家脇の側溝の上に廃線跡を見つけたり、終点の国東駅跡はそのまんまバスターミナルに転用されていたりと、廃線跡巡りの難易度は中といった感じで、堪能するにはちょうど良い感じの廃線だった。
全線廃止直後に大分空港の安岐町移転が決まり、「あと少しだけ線路がもっていれば…」と思うのはもっともことだ。が、私の想像では大分交通は線路を維持する気力が既になかったのでは。むしろ大急ぎで線路廃止したのではないか?などと邪推。もし存続していたとしても赤字ローカル線として廃止問題が持ち上がったであろうとは思うが、残っていてくれれば私も乗車できたのに、と残念には思う。