地下鉄に貨物列車とは?

都心の地下鉄で貨物列車計画 五輪規制を見据え今秋実験」…地下鉄に貨物列車!?計画では東武東上線から貨物列車を運転し、メトロ有楽町線有楽町・銀座一丁目新富町の3駅で荷下ろしを行うと。
一瞬JR貨物がメトロに乗り入れるのかと思ったが、そんな大げさなことではなく、ヤマト、佐川、日本郵便の扱う宅配便の輸送だそうだ。じゃあ貨物列車というより荷物列車と言ったほうがいいか。
なるほど、宅配便のような小荷物なら荷物車を作る必要もなく、今ある4扉ロングシートの通勤電車で十分荷扱いできそう。都内の自動車交通は改善されつつあるとはいっても相変わらず渋滞するので、電車で輸送すれば効率アップやな。頭いいこと考える奴がいるものだ。地下鉄は旅客のもの、という固定概念を打ち破ってくれるとは、コロンブスの卵みたいなもんや。
ただまあ、問題は地下鉄駅の荷役設備やな。バリアフリー法によって各地下鉄駅にはだいたいエレベーターが設置されてはいるが、人間用なので荷物運ぶにはちっさいものばかり。今回は試験ということで人間用エレベータを使うのだろうが、本格的にやるなら地上からホームまで一気通貫する貨物エレベーターを新規に作らないとダメだろう。…それとも、一般旅客の目につかないところにひっそり業務用エレベーターがあるとか?それなら、それでいいけど。
あと、荷扱いのために結構長い時間駅に停車していなければならないが、それが許されるほどホーム数が多い駅はほとんどない。…ちょうど有楽町線には豊洲というホームが余りまくっている駅があるが、そこではないのか。あれかな、深夜早朝の人のいない時間帯に運転するのかな。
これをメトロ全線に広げる野望もあるらしいが、遠くから乗り入れる半蔵門線や千代田線や東西線ならいい感じかもしれん。うまくいかないかもしれないが、なんだか楽しみな試みではある。