オイラン車を見た記憶

「ロボに変身しそう」「すごい外見の車両」 建築限界測定車のマヤ50とは? JR東日本に聞きました」…この前私も書いた、マヤ50目撃のツイートから起こされた記事。改めてマヤ50を見ると、突き出たセンサーが出来物のようでちょっとキモイ。
建築限界測定車の情報はネットにも意外と少なく、Wikipediaを見てもマヤ50以外には元祖オイラン車のオヤ31が2両しか残ってないらしい。ということは、オイラン車を持ってない会社は他社から借りるんだろうか。そもそもオヤ31のような矢羽を使った検測とか古すぎるような気もする。枠だけしかない簡易型の測定車を使ったりするのかもしれない。
滅多に見ることができない建築限界測定車だが、そういえば私もじかに見たことはほとんどない。が、たしか高校生のころ、博多駅で珍しい車両の展示会があった時に、九州にいたオヤ3121という車両を間近に見る機会があった。当時未使用だった博多駅一番線(旧筑肥線ホームで架線が張ってないため電車が入線できなかった)に滅多に見られない車両を陳列したもので、オイラン車の他、操重車など貴重な車両をホームから見られる千載一遇の機会だった。
オイラン車は昔の客車を改造したものという知識は頭に入れていたのだが、このオヤ3121は見た目は普通の客車なのに、なぜか密閉式の展望室がついている!なんだこれは?私の当時の知識ではこの車両の元ネタが全く想像つかなくて、腰を抜かして驚いた。
オヤ3121の改造種車はスヤ5116特別職用車といい、終戦直後に進駐軍のために改造された車両、ということだった。後位の目立つ展望室は会議室だったそうだ。それは全く想像の埒外。今では、こんな貴重な車両を見られて写真もバッチリ撮らせてもらってありがたいと思っている。