立ち乗りでお安くします

立ち乗り10ユーロ、「LCC弾丸列車」の衝撃」…パリとブリュッセルを結ぶ高速列車「タリス」に片道10ユーロの激安列車が登場するらしい。10ユーロ=約1240円とかバスかよ!と突っ込みたくなるが、そこは安さの秘密がいっぱいあるわけで。
安さ最大の理由は立席。日本にも「立席特急券」というのはあるがこれは全席指定の列車が満席の時に立ちんぼうを前提に発券するもので値段も指定席特急券の520円安でしかない。激安タリス(イージーという名前だそうだ)の立席券は満席時限定というわけではないのだろうか。それにしても10ユーロってのは格安だな。
立ちんぼうが嫌な人には限定発売で折畳式補助イス席もあるらしい。ほんとにバスかよ(^_^;) 車販が来たら席を立たなきゃいけないのだろうか。
このイージーとやらはフランス国内では高速線を走らず在来線を通る関係から所要時間がかなり長くなる。全区間新幹線のタリスだと1時間20分のところ、イージーは2時間から2時間半だという。敢えて通過料の割安な在来線を通ってコスト浮かしてるわけやな。線路保有会社と列車運行会社が分かれてるからできる芸当やな。ついでに言うと日本と違って新幹線と在来線の軌間が同じだからできるんやな。
ここまでLCCみたいなことをやる背景には、他の交通機関との競争が熾烈だというのがあるんだろう。日本でも飛行機や高速バスと競合している区間があるとはいえ、ここまで破壊的に値下げやってる鉄道会社は今のところ無いか。JR九州JR北海道の超ダンピングきっぷくらいだったかなあ。