鉄道車両保存あるある話

「最後の0系」新幹線、無償譲渡も7年間放置 無計画で持て余し…歴史的資料をないがしろ?」…大阪府吹田市が最後の0系車両の譲渡を受けたが利用方法が決まらず7年も放置。誠に遺憾ながら、結構ありがちな話だ。
前にも書いたが鉄道車両の維持は金がかかる。その場の勢いで購入して、高い輸送費を払って設置までして、しかし結局維持できなくなって朽ちさせる、というパターンがこれまで幾度繰り返されたことか。もう、そういうもんだと思って対処するしかない。きれいなうちに訪ねて行って写真撮って満足する。これしかない。
しかしこの0系はその「きれいなうちに写真」すらできない状態。これもまた往々にしてある。地方自治体が地域活性の目玉として購入したはいいが、その後首長が変わって方針一転、完全なお荷物となる構図。この0系も多分そうなんだろう。
しかし、捨てる神あれば拾う神あり。朽ち果てて解体寸前のところから引き取り手が現れて美しくよみがえる事例もまた多し。最近では志免の朽ちた9600が豊後森でよみがえった例とか、静岡の公園に保存されていたボロボロのD51真岡鉄道に引き取られてよみがえった例とか。0系にも幸あらんことを。