武勇譚生まれる

「秘境駅」に客置いてけぼり… 普通列車、過って駅通過」…日本を代表する秘境駅・小幌で普通列車が誤って通過する不祥事発生。過ちに気付いて200メートル過ぎたところで停車したが、退行運転は不可能でそのまま行ってしまった。鉄ヲタ2名が取り残されたが、2名は1時間半後に反対方向に向かう特急に収容されて駅を脱出した由。
取り残された乗客は普通なら不憫に思うところだが、どうせ鉄なんだからほっときゃいい。むしろそんなアクシデントに見舞われたほうが本人たちも楽しかろう。と思ったが、今真冬だからほっとかれると最悪の場合凍死するのか。まあ、それもまたよし(良くはないか)。小幌から特急に乗車したという武勇譚をゲットできたからいいじゃないか。
ついでながら私にも似たようなことがあって、中学一年生の時に出雲市から京都行き夜行列車「山陰」に乗車して米子に行こうとして、寝過ごして伯耆大山駅に降りたという失敗をした。なにせ京都行きだから目覚めた時はどこまで運ばれたのか気が気でなかったが米子の次の駅と知って少し安心。
しかし米子から乗車予定の博多行き急行「さんべ5号」にはもう間に合わない。進退窮して駅員に相談したところ、誤乗送還ということでたまたまさしかかった出雲市行き特急「やくも」を伯耆大山に臨時停車させて乗せてもらった。「やくも」は揖屋で「さんべ」を追い越すので、松江まで特急で先回りするのだ。別れ際、伯耆大山の駅員に言われた。伯耆大山から特急に乗ったのはお前が初めてだと。やったね!
…いや、誤乗送還は武勇譚じゃなくて単なる恥だ(^_^;) まあこういうお茶目な失敗をして人は大人になるのだなあ(違)。小幌から特急に乗った人には過失はないし、誰も経験したことがないことをおおいに自慢するとよい。