そんなくだらない主張をしてないでもっと世間の役に立つことすればいいのに

「風立ちぬの喫煙シーンは条約違反だ!」 日本禁煙学会の苦言に批判殺到」…私は大の嫌煙家だが、これはいただけない。「子供に害がある」と言えばどんな批判もOKなのか?子供に悪い影響があると思ったら親が注意すればいい話。そもそも、以前も書いたがこの映画は子供向けとは言い難い。子供に見せなければいい。
茂木健一郎氏がこのことを指して「禁煙ファシズム」と言ったそうだが、言えてる。禁煙派が増えたことを笠に着て、理屈に合わないことを堂々と主張している。まるでどこかの特定アジア国家のようである。
と言いつつ、実は私も映画を見ていてずいぶんと喫煙シーンが多いと思っていた。確かに、いろんな場面で吸う。学生が吸う。結核患者の隣で吸う…それ、いいんかい!?と心の中で突っ込みいれたのは事実だ。昔は結核患者は大勢いたし喫煙者の割合も非常に高かったので、そういうシーンはありふれたものだったのかもしれない。うーん、まあ、昭和初期というのはそういう時代だったのだろう、と思うことにする。
余談だが、作中には結核患者の療養所が出てきたが…そんな治し方して意味あるんかい!?と激しく気になった。こういうのも昭和初期の特徴なんだろうか。
そんなわけで、もし現在の価値観で「喫煙シーンは一切ダメ」となったら、宮崎アニメは大打撃やな。警官(銭形)までがタバコをスパスパ吸う「カリオストロの城」は完全アウトだし、湯婆婆がキセルをふかす「千と千尋の神隠し」もヤバイ。紅の豚もアウトやな。この禁煙学会とやらは、これらがテレビで再放送されたら、そのたびに日テレに抗議しているのだろうか。単に今大ヒット中の映画に便乗して目立とうとしているだけなんだろう。売れる映画監督って大変だな、いろいろと。