風立ちぬ

先月末に夏休みをスタートさせて以来、今日で連続11日目の休みとなった。こんなに長い間会社に行ってないのは初めてなので、いかにやんごとなき事情があったとはいえなんだか落ち着かない。
が、それ以前に連日の激務でヘロヘロなのでまずは休養から。午前中にさっそく整骨院に行くと、体がガッチガチですと言われた。まあ、そりゃそうだろうな。
午後は冷房の効いた涼しい室内で「カリオストロの城」と「ラピュタ」を鑑賞。ラピュタは先週テレビで見たばっかりだが、その時は途中から(シータとパズーが鉱山で落下するところから)見たので、その前を含めて見直したくなったからである。ああ、やはり宮崎駿の冒険活劇はイイ。引退前にもう一回こういう映画作らんかな。
そして夜、飯食って猫を寝かせた後、近くの映画館に行き、23時25分から開始の「風立ちぬ」レイトショーを見てきた。こんな時間だとさすがに館内はまばらで思う存分に鑑賞できる。
いやはや、今回も宮崎監督の思うがまま、やりたい放題の映画だった。そして思いっきりラブラブ…こんなに恋愛丸出しの映画って宮崎監督は作ったことありましたっけ?大正末期から昭和の終戦までの間の、なんとなく薄ら暗いイメージの時代(私だけか?)に敢えてラブロマンスを持ってきたからか、戦争等のイヤな部分はなるだけ端折って恋愛に重点を置いた結果、ラストシーンはやや唐突となり、主人公(戦闘機の設計技師)のことを知らないとなんでああいうラストになるのかサッパリわからない、という感じにはなった。
あと個人的な事情だが、堀越次郎は知っていたが堀辰雄のことをほとんど知らなかったので、ああいう感じになったワケがよくわかってなかった。たぶんもう一回くらい見に行くだろうと思うので、それまでに堀辰雄のことを勉強しなおさないとな。
いずれにしても、宮崎駿作品だからという理由で安直に「子供に見せても安心」とか思って子供連れで行くと見事に外されること間違いない感じの、大人の映画だった。