長崎新幹線について

諫早―長崎間で起工式=九州新幹線、初のフリーゲージ導入」…長崎新幹線九州新幹線長崎ルートもしくは西九州ルートというよりこっちの方がしっくりくるな)のフル規格での着工区間がこれで武雄温泉−長崎間に拡大したわけだ。いずれ九州新幹線のように全区間フル規格に格上げする魂胆はミエミエと言えるが、長崎新幹線の場合はちと事情が異なる。
というのも佐賀県の沿線自治体の一部がいまだに頑迷に新線建設に抵抗しているので、新鳥栖−武雄温泉間の新線建設が進まないのだ。反対しているのは江北町肥前山口)で、以前は鹿島市も猛反対していた。佐賀県自体も建設費負担にしり込みして新幹線建設に消極的のようなので、まだまだ決着は先のことになるようだ。
私は先に江北町が強硬に反対していることについて考えた。そんなに江北が反対するなら、江北は通らず北に迂回して小城市多久市を通ったらいいんじゃね?と。そう思ったが、改めて地図を見ると小城・多久を通った場合はトンネルで山をぶち抜く必要がある。さすがに難しいか。
かようなわけで長崎新幹線の建設は一部しか行われておらず、完成の暁にはフリーゲージトレインによる新在直通運転が予定されているが、フリーゲージトレインの技術はまだ確立されていないので(Wikiによると2011年に「基本的技術は確立している」そうだが他にたくさんの未解決問題があるようだ)、長崎新幹線一部完成に間に合わないかもしれない。
それに、博多から長崎まで新幹線を運転するとして、途中の新鳥栖−武雄温泉間が狭軌になるため、フリーゲージトレイン軌間変更が2回行われることも問題。軌間変更は時間がかかるため表定速度の低下につながる。せっかくの高速鉄道の旨み減少である。