東北新幹線を完乗する

夏の三連休の今日が初日である。私はかねてから「東日本パス」(JR東日本北越急行いわて銀河鉄道青い森鉄道全線乗り放題)を用意して今日に備えていた。そう、未乗線である東北新幹線・八戸−新青森間を完乗するためである。
「東日本パス」はJR東の特急自由席に乗り放題、指定券は2枚まで取得可能、有効期限は一日限りでお値段1万円というお得なキップである。仙台まで行って帰るだけでも元が取れるので、大人気であろうことは想像がついた。
都合により夜には帰宅しなければならないので、旅程は青森まで行って帰るだけの単純な一往復。しかしながら、朝の下りの「はやて」号は満席で、指定券は仙台−新青森間しか押さえることができなかった。「はやて」は全車指定席であり、自由席車はつないでいない。そこで仙台までは先行する「やまびこ」の自由席に乗るしかない。きっと激混みだろう、と用心して狙った列車の発車1時間前には東京駅に行って、列に並んだ。
その列車、盛岡行き「やまびこ273号」は予想通り始発から自由席に立席の乗客多数の超満員状態で出発。一時間前から並んだ甲斐あって私は窓際の座席に着席できた。しかし早起きした後遺症で、とにかく眠い。まあ、しばらくは寝ていくとしよう。
「やまびこ273号」は盛岡まで私が乗車予定の「はやて161号」に先行するため、きっぷは仙台から取っているが盛岡まで乗りとおした。実は盛岡で、IGRいわて銀河鉄道硬券入場券を手に入れようと思っていたのだ。しかし!「やまびこ273号」はあまりに混雑したため、9分も遅れて盛岡到着。いわて銀河鉄道硬券を買いに行く暇はなかった。残念。
「はやて161号」は淡々と北を目指し、八戸からはいよいよ未乗区間。景色は…あまり良くはないな。以外に壁が多くて遠くを見る機会が限られるし、木や田んぼが多くて目立つ建物が見つからない。まあ、こんなもんだろう。長大トンネルを抜けると早々に新青森、終点。
帰りの列車は一時間後に出発。青森で過ごせる時間が一時間しかないってのはいかにもきつい。しかも、青森駅に出ようと思っていたのだが、列車の接続が悪く青森行きは20分後!少しでも時間を有効に使うべく、青森で買おうと思っていたお土産を新青森で購入。
青森駅でやろうと思っていたこと。それは…青い森鉄道青森駅で「硬券入場券あります?」と聞くこと。あればもちろん買うつもりだったが…硬券入場券は無いという寂しいお言葉。後で検索すると「青い森鉄道 お問い合わせ・Q&A」に一番最初に廃止したって書いてあった…。
しょんぼりしながらホームで駅そばを食し、特急「スーパー白鳥30号」で新青森に戻って、「はやて170号」に乗り換え。今度は東京まで指定券を取ってあるので、ずっと座っていける。しかし…約4時間もの間、じっと座っていると尻が痛くなってくる。太ったせいだろうか…ううむ、鉄道趣味にとって大事なものは体力だと若いころから常々思っているが、中年太りして体力に自信がなくなってくると鉄道趣味にも影響してくるものなのか。
上野で下車して、最後の締めに特急「ひたち」に乗ろうかと思ったが、次の発車は19時発スーパーひたち号。水戸までノンストップじゃ家を素通りしてしまうので断念。そそくさと帰宅した。
本日の鉄により、残る未乗線は富山地鉄市内線のいわゆる「セントラム」、および名古屋市営地下鉄桜通線野並−徳重間の2つとなった。いずれも金がかかるけど、なんとかして乗りつぶしたいところだ。