貴重な夏休みの一日を酒屋巡りに費やした件

今日から夏休みを取得したが、嫁は仕事で外出したので私も外出してウロウロすることにした。
といっても昨今の状況を鑑みると私のやりたいことは酒屋巡り(^_^;) 地域を絞っていくつか回ってみた。
山の中の集落にある酒も売ってる食料品店、のような酒屋に期待もせずに入ったところ、目の前に堂々とサントリークレスト12年が鎮座しているのを発見。女性店主曰く、ウイスキーは売れないので一時安売りしていたら、去年の暮れくらいに山崎だけ買っていった人がいた、とのこと。棚を見ると「山崎 7000円」と書かれた欄だけ空っぽになっている。それってもしかして山崎12年…。割引でそれ買った人はさぞかしラッキーと心の中で絶叫したことだろう。
山崎に関しては、別の酒屋で聞いたところでは、サントリーセブンイレブンの圧力に屈してコンビニ用180mLの小瓶ばかり作っているので酒屋向けの700mL瓶はいくら発注してもさっぱり入荷しない、と。顧客からの注文問い合わせはひっきりなしなのに非常に困っていると。名付けて“セブンイレブン悪玉論”だが、その割にはセブンイレブンでもなかなか見かけないが?まあ、この酒屋の主観なので本当のところは知らないが、たしかに700mL瓶の欠品率の高さは尋常ではない。
こういうわけなので、この酒屋では山崎の問い合わせを受けたら「セブンイレブンで見かけたら即買え」と案内しているそうだ。その割には、セブンイレブンでも見かけないけどね(再)(^_^;)
川を渡った向こう側の町にある酒店でついに大変な?ものを発見。薄暗い店内の片隅にあったウイスキー売り場にニッカの高級ウイスキー「鶴」があったが2万円以上のプレミア価格!鶴の現物初めて見たが、かなり古そうだし値段がすごすぎてとんでもない。その隣にはさらに知らない「フォーチュン80」なるウイスキーが。これもニッカの昔の高級ウイスキーとのことで、ウイスキー特級と表記があるので30年くらい前の酒税改正前ものになる。
もう一つはこれもニッカの「ザ・ブレンド セレクション」。これはこの前からたびたび見かけているザ・ブレンドのちょっと高いバージョン。2005年くらいの製造らしい。元値は5000円だがこれを3000円で売ってくれると言われ、ついに防壁崩壊。またずいぶん古い酒を買ってしまったものだ。
ちなみにフォーチュン80は7000円で売ると言われたが、こちらは自重した。いやさすがに30年前のウイスキーはニワカには難易度高い。
午後になって腹も減ってきたので食事する場所を探しつつ酒屋を見たら入る、みたいにしていたらある道路沿いの古びた酒屋に入ったところ…山崎12年の木箱が!?…中身カラだった(^_^;) 店主曰く、かっこつけで木箱だけ置いてるそうな。しかしサントリーローヤル15年の箱は中身があった。贈答用のゴールドラベルというやつで原価4000円で売ってくれるとのことだが自重。
もう一つの箱にはグランドエイジと書いてある。それは何ぞ?…グランドエイジとはニッカの昔の高級ウイスキー。…さっきからニッカの高級ウイスキーばかり見ているが、以前は鶴とフォーチュン80とグランドエイジがニッカの高級ウイスキー三本柱だったそうだ。それを一日で全部発見。いやー、ニワカには勉強になります。
グランドエイジの原価は8000円だと言われた。これもかなり古いもののようで、難易度高いので自重した。お話聞かせてくれた店主はかなりの高齢で耳が遠くなっているが、原価を記した仕入れ台帳には実に几帳面な字が書いてあった。
原価を教えてくれるというのは、既にウイスキーが売れてなくてずいぶん経っていて、もはや売れても売れなくてもどうでもよくなってるのか(^_^;) もういつ店をやめるかわからないとおっしゃっていた。
帰宅後、本日購入の「ザ・ブレンド セレクション」の状態が気になるので開栓してみたら、案の定コルクがボロボロになっていた。すぐに、飲み干している「ブラントン」の空き瓶に移し替え。ブラントンのまん丸の瓶が酒瓶として華麗に復活である。