行き当たりばったり、だがそれがいい

用事が済んだらあとは帰るだけだが、普通に帰るわけがない。とりあえずお土産購入活動開始。去年買えなかった「ばかたれ」を買いにひろめ市場に向かう。平日午後ということでやたら女子高生が歩いている(なぜか男子はいないが、私にはどうでもよい)中を進み、市場内にある珍味堂という店に行ったら、あった!ありました!しかもたくさん!
ここでしか売ってないからとご丁寧に二個買った。本懐を遂げることができた。
外は時折小雨が降るあいにくの天気なので歩き回る気はせず、とりあえず前回乗ってない土佐電気鉄道後免町方面に乗りたいと思っているが、ちょっと用事があってまずはJR高知駅にバスで向かう。
高知17時13分発の特急「しまんと6号」の特急券を持っているのだが、それだと高知にあと2時間もいられない。せっかく来ておいてそれは勿体ないのでもっと遅めの特急に乗変したい。しかしそうすると高松21時26分発「サンライズ瀬戸」に高松から乗車できない。だが…高知19時31分発の特急「南風28号」に乗ると、児島で20分ほどの待ち合わせでサンライズに乗り換えることができる。これだ!
というわけで高知駅みどりの窓口しまんとから南風への乗変をかけたのだが、思い違いにより乗りたかった南風28号の一本前、高知18時半ごろ発の南風26号の特急券に買えてしまった。受け取った後に気付いた(^_^;) 仕方ない。自由席で行こう…(なら乗変する必要なかったじゃん)
せっかくJR駅に来たので、JR線で後免駅に移動して土佐くろしお鉄道後免町駅経由で土佐電鉄に乗ろう。そう思いつつ次の上り列車(後免方面)の発車予定を見ると、あと5分で快速土佐山田奈半利行きというのが出発する。
おや?奈半利ゆきとな。それに乗れば後免町まで乗り換えなしだな。
と深く考えずにその列車に乗ることに決定。この列車は3両編成の前2両がJR四国の車両による普通列車土佐山田行き。後ろ1両は土佐くろしお鉄道の車両による快速奈半利行き(快速運転は後免−安芸間のみ)。もちろん最後尾に乗りたいのだが、あいにく車内は高校生などでなかなかの盛況。なのでとりあえず土佐山田行きの空いてる席に座る。
そして車内でスマホで時刻表を見ながら考えた。この列車、終点の奈半利に着くのが17時41分。折り返し高知行きが17時49分に出発し、後免到着18時55分。で、特急南風28号が後免19時41分発。…いけるやん!せっかく乗ったのだから終点まで行くか。土佐電鉄にはまた乗る機会があるだろう。
というわけで思い付きで奈半利まで行くことに決定。後免で車両の切り離しをやる前に奈半利行きに移動、なんとか海側の進行方向の座席を確保できた。土佐くろしお鉄道の車両9640形の座席は半分が転換クロスシート、半分がロングシートという変則的なレイアウトになっており、転換クロスの座席数は少なかったのだがラッキーだった。
しかし今日の高知県はずっと雨模様であり、せっかくの景色も煙ってていまいち。まあ、そこまで贅沢は言えまいて。
車内は学生で満員だったが、野市で大量下車。以降も駅ごとに降車があったが安芸まで結構な数が乗っていて、実に結構。こういうローカル線で乗客も少なかったら廃線の心配をせざるを得ないが、この路線は今のところ安心できそう。ローカル線とは言え全線立体交差で踏切が一つもなく、平坦で線形も良く列車は比較的速い。さらに高知まで直通運転しているといった利便性の高さも利用客が多い要因だろう。
安芸駅で7分の長時間停車。もちろん、駅舎まで行って硬券入場券の確認をする。と、ここには硬券があった!\(^o^)/ D型の記念券タイプで日付を入れてもらうとダッチングマシンを出してきた。おお!今時珍しい!
ダッチングマシンは既に製造中止になって久しく、年号の平成30年代に対応した部品がないという「平成30年問題」というのがあり、ゴム印に変更するなどして使用する事業者が急速に減っている模様。平成30年に対応する部品は別会社によって作られたものの導入する会社は少ない模様で残念。
でもこの安芸駅はダッチングマシンを使っている。果たして日付は、年号はどうしたのだろうか?ガチャっと切符を通して日付が打刻された、その切符を手に取ってみると…
「18.9.14」
と入っていた。18って2018の下二桁か…orz
ちなみに土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線硬券入場券のあるのは安芸のみだそうだ。